頭蓋からの膜を用いた検査方法について
オステオパシーでは、頭蓋骨そのものを「動かす」ことを目的とするのではなく、頭蓋内から全身へと連続している膜や緊張の伝わり方に着目して検査を行います。
脳や脊髄は、硬膜・くも膜・軟膜といった膜によって包まれており、この膜の緊張は頭蓋から脊柱、さらには骨盤や内臓の動きとも密接に関係しています。
検査では、頭部にごく軽く触れながら、左右差やリズム、緊張の方向性を丁寧に感じ取っていきます。
強く押したり、骨を動かしたりすることはありません。
この膜の緊張に偏りが生じると、首や肩のこり、頭痛、めまい、顎の違和感、さらには自律神経の乱れなど、
一見すると頭とは関係なさそうな不調として現れることがあります。
頭蓋からの検査は、「どこが悪いか」を決めつけるためのものではなく、体全体のバランスがどこで崩れているのかを把握するための重要な手がかりとなります。
オステオパシーでは、このような微細な緊張の変化を評価しながら、体が本来持っている回復力が働きやすい状態を探っていきます。
脊柱・骨格の歪みの検査について
オステオパシーにおける脊柱や骨格の検査は、単純に「骨がズレているかどうか」を見るものではありません。
背骨や骨盤、四肢は、筋肉・靭帯・神経・内臓と常に影響し合いながらバランスを保っています。そのため、見た目の歪みだけで判断することは行いません。
検査では、立位や座位、仰向け・うつ伏せなど、いくつかの姿勢で体の動きや緊張を確認します。左右の動きの差、動きにくい方向、力が逃げてしまう部分などを丁寧に評価していきます。
例えば、背骨の一部が本来の動きを失っている場合、その上下や離れた場所で無理に動きを補おうとすることがあります。その結果として、腰痛や肩こり、関節の痛みとして症状が現れることも少なくありません。
オステオパシーの検査では、
「どこが一番負担をかけて頑張っているのか」
「どこが動けなくなっているのか」
という視点で体を見ていきます。
強く押したり、無理に矯正したりすることはなく、体の反応を感じ取りながら、自然な動きが戻る余地を探っていくのが特徴です。